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竹中平蔵『政権交代バブル』レビュー[for blog] [レビュー]

予めお断りしておきますが、私は政治家・政策秘書志望、政治学専攻の人間ですので、経済政策の専門的なことに関しては傍若無人に無知蒙昧を曝け出させて頂きますが、その辺御勘弁願えたらと思います。のと、社民、ケインズ主義は、余程建設的な議論を仕掛けて来る大人の対応される長閑な玄人以外偏に私の未熟故頑なに排除致しますので、御了承願いたいと思います。

民主党政権発足直後執筆の慶応義塾竹中教授の緊急出版の新書形式の著書。PHP研究所。サブタイトルは「重税国家への道」。本題・副題共なんか何処かで聞いたことのあるようなネーミングではあるが、単純明快でしっくり来るので好感持てる。

新書ということもあり終始非常に平易な言葉で書かれ、経済音痴な私でもサクサク読み進めれており、只今中頃辺り通過中。

経世会から清和会への政権交代以後顕著なジニ係数の漸増傾向への改善、構造改革による格差縮小、外需依存の大企業の景気回復による法人税増収の恩恵に与る幾何級数的に増大する社会保障への転用・増額等、凡そフィルター通してしか伝えられないマスメディアの日の当たらない社会の影の部分に光を当て、真実を映し出す鏡。

竹中先生らしい夜警国家観満載の警戒感…、軽快感・爽快感溢れる名著である。鳩山政権の経済政策の矛盾を指摘するに、持って来い!の良質なバイブルと思われる。

最終稿の締切がやや早く、10月 5日段階での執筆が幾分悔やまれる。
政権交代バブル (Voice select)

政権交代バブル (Voice select)

  • 作者: 竹中 平蔵
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2009/10/27
  • メディア: 新書


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